往復書簡 湊かなえ

どうも、メケです。

 

今回は湊かなえさんの「往復書簡」です。

 

感想

なんとなく、往復書簡というのが自分の肌に合わないのかなと言う印象を感じました。

文章は優しくて、あまり重くはないですけど、心情や人の描写なんかはわかりやすくて好きでした。

ただ、手紙のやり取りで過去の事件の真相を明らかにしてくような手法にはなかなかついていけませんでした。

手紙を読んでいく形式なので、一方の手紙が終わるまではずっともう一方の人のリアクションをわからないままなんです。

 

僕としては相互にリアルタイムで互いのリアクションを知りたかったです。

 

ざっくりと

全4話あります。

すべて4話とも独立していますけど、4話目だけ3話の続きになっています。

 

1話目 内容にのめり込んでいけませんでした。

2話目 おもしろかったです。けど、なぜか首をかしげるところがありました。小学校の先生が退職を機会に20数年前に川で事故で旦那をなくしたときに一緒にいた当時小学生だった6人の「今」を知りたいと、調査を依頼します。その依頼した人との手紙のやり取りが書簡式で小説になっています。好きな人は好きかもしれない。

3話目 途中やめ。

4話目 手つかず。

 

2話目について 首をかしげたか所

小学校の先生が昔の事故当時一緒にいた小学生6人の「今」を知りたいなら、やはりその6人の誰かに依頼するでしょう。もしくは当時の学年主任の先生とか・・・。それでだめなら当時の学級委員だった子。 

 

この小説ではいきなり当時の事故のことを全く知らない人に依頼するのです(毎年年賀状のやり取りをしていた当時の小学校の学級委員らしいですけど)。

 

ここでなんとなく、え、なんで全く事件を知らない人に・・・と首を傾げながら読んでしまいました。

 

最終的に5人と連絡がつき、みんないま幸せに暮らしていることと、当時の事故の受け止め方の今と昔についての話だった。

 

最後6人目はなんと調査依頼を受けた人が今付き合っている彼女だったというオチ。そしてプロポーズの手助けを依頼主の先生がするという話。

そういう目的で調査依頼という名目で依頼したのかなとも思える内容でした。

 

ならばその調査依頼を受けた人と彼女や定年退職した依頼主の先生との仲はどれくらいだったのかなとか、いろいろ疑問が湧いてきてしまいました。

 

話がおもしろかっただけに、残念。

もうちょっと綿密に詰めてストーリーができていればもっと楽しかったかもしれません。

 

 

まとめ

僕はこの小説、2話目は「おもしろい方」に1票投じます。

アマゾンの口コミの中では「湊かなえ」さんの作品の中では「凡打」というものがありました。

もしかしたら他の作品はもっとおもしろいかもしれません。

 

悔しいので本屋大賞を受賞している「告白」を読んでみます。この小説は映画にもなっています。きっとおもしろいはずです。

 

ということで本日は湊かなえさんの「往復書簡」という小説でした。

初めて食べ残してしまいましたが、ごちそうさまでした。

 

ほんじゃぁね。

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