世界2.0 メタバースの歩き方と作り方 佐藤航陽(sato-katsuaki)

どうも、メケです。

 

この本のきっかけは私がメタバースに興味があり、単純にAmazonAudibleのお勧めにあったからです。

まったくもって本書をもって著者:佐藤航陽さんを知りました。この佐藤さんは堀江貴文さん並みにぶっ飛んだ時代の先を読める人なんだろなって思いました。

 

この本を読む前の私のメタバースのイメージ

任天堂スイッチのフォートナイトゲームをオンラインで遊ぶ。

 

こういうゲームが進化してゴーグルを使って3Dを体感しながらオンラインでチャットしながらゲームする。

これが私のイメージしていたメタバースです。

 

将来もこんな感じのまま、ゴーグルが眼鏡とか、もしくは眼鏡なしで目の前にあたかも仮想空間が映し出されるような世界ができるのかなと思っていました。

 

本書を読んで・・

 予想通り、そういう未来のようです。著者はこれに加えて、この仮想世界で現実世界と同じようなリアル世界との差異が分からなくなるぐらいこの仮想空間(メタバース)で日常世界を過ごせるようになると・・・・。かなりぶっ飛んでますよね。

 本書はメタバースの歩き方、創り方の本なので、メタバースとは何かを期待して読むとがっくり来るかもしれません。著者の想像する世界を述べられていますので、絵空事のように聞こえてくるかもしれません。

 

 おそらく、この本は2章3章の技術的解説がメインディッシュ。メタバースを使ってどのように事業展開していきたいか、どのように起業して自分も食い込んでいきたいが具体的にイメージしやすいような内容になっています。

 将来メタバースが主流になる根拠などを序章で述べられているみたいです。 

 

 以降は著者の述べる根拠(序章)に対して、うちの子を見ればそういうメタバースの時代は来るのかなといったことを自分の子を例にお話しします。

 

うちの子の話(将来メタバースの時代が来ることを垣間見れる話)

うちの子を見ればメタバースがの未来が分かる

実際うちの子が(中学1年生だったとき)、学校から帰ってきて任天堂スイッチのフォートナイトにログインして、ゲームの中で学校の友達と一緒にオンライン上でチャットしながら、知らない人たち(敵?)を倒していくゲームをしていました。

で、翌日学校に行ったらそのゲームの話で盛り上がるみたいな、そんな生活を親として横目で見ていました。

 

この先の延長線上にゴーグルつけて3D体感しながら遊ぶ。メタバースはそんなイメージしかわきません。

ゲームに興味のない私としてはゴーグルは、ちとハードル高めな感じがしますが、メタバースの時代は来ると直感はしています。

 

その根拠は自分たちが中学高校時代の遊びを思い出せばわかります

自分たちが中学生、高校生の時にマイコンピュータと言ってパソコンが始まりました。

そしてパソコンに熱狂して自分で雑誌に載っているBASICのプログラムを書き写して実際にゲームを作って遊んでしました。喫茶店でインベーダーやゲーセンで実況プロ野球ゲーム付近以降の世代です。 

 

今はどうでしょう。PCが当たり前の時代がやってきました。それどころかネット時代、今はスマホ時代へと閉じ子供の頃に想像もできなかった世界になっています。

 

その時代時代の中学生高校生がとりこになっている遊びが、次の時代の主流になるとこの著者は言っています。そのことに関しては完全に同感です。

 

おそらく今の子供(中高生)が大人になる時代にはメタバースは当たり前になっているでしょう。

メタバースが来る時代はおそらく10数年後、2040年前後じゃないでしょうか。

かなり先の話です。

 

 

この本読んでからの感想

タイトルにある通り、「メタバースの歩き方と創り方」について論ぜられているなと感じました。 

 

メタバースの認識がリアリティをもってイメージできるところまでは理解できませんでした。やはり自分の中では「ゴーグルをつけて遊ぶフォートナイト仮想ゲーム」のイメージから出られませんでした。著者の言うような無限の可能性はあるのだろうけども・・・・。にわかには・・・?? な状況です。

 

確かにメタバースの終着駅は「神の民主化」。このことは本書を読んで、わかる気はします。

例えるなら、スマホは「メディアの民主化」みたいな感じでしょうか。メディアが一部のTV局や出版社、国にしか握られてなかったものが、スマホの普及によって情報発信を誰でもできるようになった。つまりは安価に誰でも情報の発信をできるようになった。これが「メディアの民主化」。

 

これと同じようなことがメタバースの普及によって「神の民主化」というモノが起こるそうです。

 

本書でも述べられていたが、いわゆる「神の民主化」は「情報発信の民主化」に似ている。これは著者も同じことを言っていた。ここで神とは「メタバース」=仮想空間=我々のリアル世界。

神しか作ることができなかったこのリアル世界を仮想世界では誰でも作れるようになる。これが「神の民主化」という意味だと受け取った。

 

著者のいう、「神の民主化」とは我々が生きるリアル世界と同じものを将来的には仮想のメタバース空間で誰でも生成できるようになるということらしい。

 

なぜそれができるようになるかというと、AIによって誰でも仮想の空間を簡単に作れるようになる→現在はCG世界を一部のデザイナーにしか作れない➡つまり、センスのあるデザインスキルのある一部の人にしか仮想空間を作れないけども、AIの成熟成長によって誰でも簡単に仮想空間を作れるようになるという話らしい。

確かにそうなのかもしれないが、これはかなり先の話になるだろうと私は考える。本書の言うように、リアリティのあるすぐに起こりそうな話には聞こえない気がした。

 

私が思うにこの著者はかなり先の時代のことが見えているのだろう。

あれだ、あの早すぎた天才と言われた「ニコラ・テスラ」と似ている。彼は交流電流を発明した。今ではメジャーに使われているが、当時はそのすごさは評価されなかった。エジソンの直流電流の方がメジャーになったし、エジソンは「発明王」として伝記モノでも有名だ。

しかしニコラ・テスラは都市伝説好きな人とか一部の人にしか知名度はない。この著者の発想に対して我々が追い付いていけてない感じがする。

 

ただ、おそらく著者の言う「メタバース=神の民主化」は起こるであろうとは直感できる。ただ、本書を読んでリアリティをもって信じられるかというと、やっぱりちょっと難しい感じもする。

 

今のゴーグルはかなりハードルが高い気がする。もっと劇的な何かがないとメタバースは普及しないのではないかと思う。

その何かというのは、少しずつ変わっていくものなのかもしれない。

 

今のクラウドのように徐々に徐々にメタバースは浸透していく

例えていうならば、今みんながクラウド上にデータを保存してどの端末からでもアクセスできるようにするのと似ている気がする。

自分の大切なデータをそんなクラウドになんか預けることできないと、昔はHD(ハードディスク)に自分で保存して自分で定期的にバックアップを更新していた。

しかし、今ではあたり前にクラウド上にデータを保存している。スマホを買い替える時はそのままクラウドにアクセスしてデータを引き継げるし、クラウド上でみんなでデータをオープンにやり取りしたりするのが当たり前になっている。

以前はクローズドなサーバーにデータを保存して一部の人だけでデータをやり取りするなんてことをしていたけど、今ではそういう使い方はレアなケースになっているんじゃないだろうか。

 

使うほどにホントにクラウドは便利だと思わされる。僕なんかは当たり前のように使っている。

けど、けど、最初はやっぱり恐る恐る使い始めた。

どこかの時点でクラウドが当たり前になった。

たぶん、メタバースも最初は恐る恐る使い始めて、どこかの時点で当たり前のように使う時代が来るんじゃないだろうか。

 

ボクの予想としてはAIがシンギュラリティを超えたあたりじゃないかと思っている。それぐらいにAIが成長しないとメタバースはまだまだじわりじわりとしか成長しないんじゃないかと予想している。

根拠はない。直感だ。直感でまだまだ送受信できるデータ量が足りない気がする。ハードも、プラットフォームも、オープンソースもだ。それこそ徐々に徐々になんじゃないだろうか。

 まとめ

というわけで、この本はメタバースで起業したり、参入するうえでの技術的な解説書と著者のイメージするメタバースの解説書のようなものになっている。

 

メタバースが知りたいだけなら別の本をオススメする。

メタバースを知りたいということで本書を読んだら前書きと序章のみ参考になるかなと思います。

 

ということで、やはり本には当たりはずれがあるので、面白かったけど自分の求めていたものとは若干違っていました。

ということで、世界2.0 メタバースの創り方と歩き方の本でした。

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